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2006年07月14日のひとりごと。

アメリオ

最近また、PC業界がAppleに学べることというジョブズ賛美の記事が掲載されてましたが、成功者にスポットが当たるのは致し方ないことかもしれません。

わたくしがMacを使い始めたのはCEOがマイケル・スピンドラーの頃。Appleの株価が低迷するたび「Appleがどこに売られるか」という話ばかりでした。が、その頃はまだCEOが誰だろうと「スゴイ遠いアメリカという国の話」という感じの捉え方で、良い感じでまだ海外の情報に距離感が残る時代でした。主な情報源も雑誌でしたしね。
程なく、そんな情報源である雑誌の一つで読んだのが、AppleのCEOが「再建屋」と呼ばれるギル・アメリオに変わったという記事。正直、ピンと来ませんでしたが、「再建屋」の異名から受けたのは「まるでマンガか映画のキャラやなぁ〜」。
で、アメリオの印象としては、かなり素直に努力されてたと思います。その辺は、こちらのコラムでも取り上げられている通り。ただ、やっぱり華がなかったですよね、残念ながら。そんでもって、Windowsの勢いがスゴイもんやから、どれだけ真面目な対策したところで、比較するとやっぱり凋落してる印象が拭えなかった。

そんなことしてるうちに、ジョブズが舞い戻ってきて最初の記事のような感じになっちゃうんですけど、アメリオのしたことは決して間違ってなかったと思うし、ないがしろにできないと思います。ましてや、あの状況で踏ん張ってたアメリオに対して今更「最初からジョブズに任せてたら・・・」なんて、軽々しく口にするのはホントお門違い。

ただ、今 冷静になって振り返ると「ホントよく残ってたなぁ〜」のひとこと。んでもって、ワケもわからず何故かAppleのMacが気に入って、今まで使い続けられる幸運に、運命というか、何かそういう得体の知れない力も感じてしまいます。でも、今 皆がApple製品を使えるのは、紛れもなくあの瞬間、アメリオが踏ん張ってくれたおかげもあると思います。 ツイートツイート

日本のIT技術者の皆さん、幸せですか?

スラッシュドット ジャパンのこのエントリ

個人的には、”ある程度 健全な作業量”であれば、『能力×時間』報酬が決まると思っています。上のエントリでは、この”ある程度 健全な作業量”ってのが守られない状態(常態?)での不平・不満が挙がっています。

現在のわたくしの仕事状況は、”ある程度 健全な作業量”が(撤退が決まっていることもあり)結構守られているんですが、それでも個人的に納得できないことが一つ。

先に挙げたように『報酬=能力×時間』ってのは、一つの目安で、わたくしはワリと「能力(努力)」によって「(作業)時間」を最小化しようとして仕事するタイプです。とどのつまり、『一番できる人ってのは、定時間内に最大限自分の能力を発揮して仕事を完了する人』と考えています。そりゃ、「手伝って」って声を無視して「お先〜」なんてことができるまで、血も涙も無いワケじゃありません。

でもね、そうすると必然的に残業時間も少なくなるわけで、悲しいかなリーマンαなわたくしにとっては報酬も減るという諸刃の剣なワケですよ。でも良いんです。健康第一、家庭円満、空いた時間を自学の時間とすれば、また「能力」が向上できるわけで・・・。

が、世の中にはいろんな考え方の人がいるワケで、わたくしの目の前の”確か先輩だった人”もその一人と思わしき人物なんです。この単純な掛け算を良く見てください→「報酬=能力×時間」、ホント小学生にも解るようなトリックが隠れています。

というのも、「能力」ではなく「時間」を最大化すれば、ある程度まで「報酬」が大きくなるんですよ。ホント、びっくり。どういうことかというと、”ある程度 健全な作業量”な状態であっても、「時間」を最大化することに注力してるんですよね。明らかに軽い作業、どう見ても「今日中に終わるよな」って作業であっても、22〜23時まで残って、さらには次の日まで掛けて仕事をしちゃうワケですよ。わたくしは、アンパンマンの歌じゃないけど「そんなのはイーヤだ〜♪」。

「そんなヤツはほっとけ」的なことも、もっともなんですが、こうあからさまだと、さすがにこれ以上は一緒にできないなと。これも、わたくしの中では撤退の一因です。2人チームだと1人でどんだけ能力向上して仕事をガッツリ取ろうとしても、相方がこれだとチームとして仕事を任せてもらえないんですよね。

さらにですよ、もし上司が仕事が忙しいか、頑張ってるかどうかを「残業時間」で見ているとしたら?・・・、そんなバナナですよ。「幸せ〜って、ナンだ〜っけ♪ナンだ〜っけ♪」って歌っちゃいますよ。 ツイートツイート