2012年12月28日のひとりごと。
今年読んだ本のまとめ2012
今年読んだ全てではありませんが、Amazonの購入履歴から極私的Best 5を。
5位
4位
3位
2位
だいたいUIの本となれば、ノーマン先生の「誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論」を薦める/られるんですが、アレって概念的な内容が多く、本質を掴むまで結構道のりがあるし、各自の置かれた状況に適用するには遠いと思ってました。こちらはもう少しISOや規格よりの内容から体系的に、どのような実践的なテクニックがあるか、何が良い/悪い進め方かを具体的に教えてくれます。UIですぐに答えが欲しい人(すぐに答えが出ない問題なのに、すぐに答えが出ると思っている人)は、この本がオススメです。
1位
きっかけは会社内での講演に著者が来られたことです。まったく期待せずに聞きに行ったら、聞いてる最中に涙が溢れてきてしまいました。人の講演で涙したのは初めてです。恐らく、周りに人がいなければ嗚咽を漏らしていたことでしょう。
世の中のほとんどの人は効率化や改善など”オペレーション”に関する業務に従事していると思います。この本では、残り数%を占める”イノベーション”を開発する方法について、筆者がホンダ内で挑んできた内容、方法論、哲学、想い、すべてをつまびらかに明かしてくれています。自分がモヤモヤと思っていたことを、方法論付きですべてスカッと代弁してれてて胸の支えがスッキリ取れました。
ハッキリ言って共感できるかは、各人の置かれている状況や問題意識の持ち方にもよると思います。個人的には政治や社会の情勢、自社の有り様から、自分より上の世代に対して「”逃げ切りマインド”しか持っておらず、退職する(もしくは死ぬ)まで企業や日本が持てばよいぐらいにしか思っていない」と無力感でイッパイでした。しかし、1人でもこのように後の日本のことを真剣に考え、”イノベーション”における、自分のやってきたベストプラクティスを若い人たちに真剣に伝えようとしている老人がいるのを知った意味でも、非常に有意義な一冊となりました。自腹で10冊ぐらい購入して、管理職たちの机の上に置いておこうかと思ったほど、すばらしい内容でした。本では口調までは伝わらないので、機会があればぜひ著者の講演を聞いていただきたいですね 🙂 ツイート
“Apple系サイト管理者”という意識ではなく、純粋に いぬリンクを巡回してて、どこかで見知ったので購入しました。今年読んだ中では、一番Appleの内情に迫った本だと思いました。Forstallの名前を意識して見るようになったのもこの本の影響でしたし。Jobs亡きあとのAppleがどのように企業文化を伝えようと努力しているのかも垣間見れて面白かったです。
前作「ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方」では、一年戦争時代のシャアがどの様にまずかったのかを示してくれましたが、今作はZ時代のシャア(クワトロ・バジーナ)が一年戦争の反省をどのように活かしているか、またプレイングマネージャーとして活躍しながら若手とどのように接しているかを示してくれています。心理的にはいつまでもカミーユでいたいけど、シャアみたいに振舞わないとなと思い、なかなかできないでいる人向けに一皮むけるヒントになる一冊と思いました。
仕事モードで手も頭も動かせばできるんだけど、休みモードだとなかなか手を動かさない系の自分に、頭を使わなくても手を動かすだけでこんなにいろいろ出来るんだと開眼させてくれた一冊です。決して難しい内容が書いてるワケではありません。他にもiOS開発系の本はちょくちょく買ってはいるんですが、そちらの方がいろいろためになることは書いてあることもあります。でも、いつも途中で面倒になりやめちゃってたのが、読みながらワクワクして手を動かさせてくれたのはこの本が初めてでした。
ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
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樽本 徹也
オーム社
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ホンダ イノベーションの神髄――独創的な製品はこうつくる
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小林 三郎(元・ホンダ経営企画部長)
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世の中のほとんどの人は効率化や改善など”オペレーション”に関する業務に従事していると思います。この本では、残り数%を占める”イノベーション”を開発する方法について、筆者がホンダ内で挑んできた内容、方法論、哲学、想い、すべてをつまびらかに明かしてくれています。自分がモヤモヤと思っていたことを、方法論付きですべてスカッと代弁してれてて胸の支えがスッキリ取れました。
ハッキリ言って共感できるかは、各人の置かれている状況や問題意識の持ち方にもよると思います。個人的には政治や社会の情勢、自社の有り様から、自分より上の世代に対して「”逃げ切りマインド”しか持っておらず、退職する(もしくは死ぬ)まで企業や日本が持てばよいぐらいにしか思っていない」と無力感でイッパイでした。しかし、1人でもこのように後の日本のことを真剣に考え、”イノベーション”における、自分のやってきたベストプラクティスを若い人たちに真剣に伝えようとしている老人がいるのを知った意味でも、非常に有意義な一冊となりました。自腹で10冊ぐらい購入して、管理職たちの机の上に置いておこうかと思ったほど、すばらしい内容でした。本では口調までは伝わらないので、機会があればぜひ著者の講演を聞いていただきたいですね 🙂 ツイート
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